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Japanese Articles

脊柱側湾症患者にケフィアが与える効果

/ by Dr Kevin Lau
人類の歴史の中で私たちに素晴らしい効果を与える食物や物質は多くありますが、時に、病気の症状改善や治癒に直接効果がある食物が発見されることがあります。しばしばこういった“魔法の食物”がメディアに取り上げられ周知することで、何千もの命を助けたりします。脊柱側湾症のように、脊椎湾曲によって不快感や周囲の目を気にしてしまう症状を持つ患者にとっても、体に良いとされる食物は非常に注目されます。 現代病が増大し続ける近年、細菌を多く含む食物が大きな注目を集めています。体に良い細菌には人間の腸内を洗浄する能力があり、体にダメージを与える悪玉菌や病原菌を撃退する作用があります。一般的に、発酵食品には免疫能力を高めるのに充分な善玉菌があり、ビタミン、ミネラルも多く含まれているといわれますが、発酵食品の効果はそれだけにとどまりません。 カルシウムのようなミネラルやビタミンは多くの発酵食品に含まれています。ですから、骨の成長と形成、特に小児の骨格形成、成長にとって素晴らしい役割を果たします。 古代人が生きるために食事をしていた時代には、発酵食品を多く含む食生活をしていたとされます。摂取する食物の量は少なくても、栄養豊富な食生活ができていたわけです。滅菌処理もなく、現代私たちが食べているように処理がなされていない、言い換えると、加工処理がされていない状態で、人間は自然界が提供する最高の状態の食物を得られていたのです。発酵食品が持つ素晴らしさについて更に詳しく述べるなら、以前発表されたWHO(世界保健機構)の報告に、日本のように栄養価の高い食生活をしている国では、世界的にみても寿命が長いとあります。非常に理にかなった報告であり、西洋社会の人間にとっても発酵食品を食生活に取り入れるきっかけとなっています。 トルコ語で“上機嫌”という意味があるケフィアは、発酵乳のひとつで東洋世界では非常に多く見られるようになりました。ヨーグルトよりも少し酸味が強く、食事と共に楽しめる飲み物です。ケフィアに含まれる無数の微生物が腸内で活発に働き、消化機能を助けることでバランスの取れた健康な体つくりに役立ちます。 コーカサスの山岳地方に住む人々はずっと古くからケフィアを食してきました。また彼らは長寿でも有名です。脊柱側湾症に悩む人々は、ケフィアのように体に良い発酵食品でありながら美味しいものを食生活に取り入れることで、症状の改善、そして体の不便から来る精神的苦痛を緩和することができます。 ケフィアには多くのセロトニンが含まれており、化学薬品や人工的に作られた物質に比べ、より効果的に骨の形成を推し進められます。こういった利点の他、ケフィアはマグネシウム、カルシウムも多く含み、これらが側湾症患者に与える効果は絶大です。

納豆 - 側湾症患者にとっての強力な味方

/ by Dr Kevin Lau
大昔、まだ侍がいた時代の日本では、野蛮な日常が繰り広げられていました。戦と常に隣り合わせの生活で、侍はその一生で何百人もの敵を殺したといわれます。武士として生きるために、現在のように加工食品が無かった昔は、自分が仕えて働くことができる戦を探しての移動が多かったに違いありません。また戦に欠かせない馬の健康維持も重要でした。大事な馬への食事には栄養価の高い納豆と似たものが与えられたといわれています。 納豆は近年世界で随分と知られるようになった食品で、内臓の健康だけでなく、骨にも良い食品とされています。ご存知でしょうが、納豆には独特の匂いがあるので、試してみようと思っている方は匂いの強い食品が大丈夫かが問題になります。チーズの強い香りとも比較される刺激臭です。 匂いが平気なら、現代食生活でも最も栄養価のある食品のひとつ、納豆をぜひお勧めします。納豆に含まれる栄養素は膨大な量です。スーパーで買える食品のほとんどとは比べ物にならない量のビタミンとミネラルを含んでいます。蒸した大豆によって作られる納豆は、納豆菌が加えられ発酵することで、粘りがでます。 日本人の食生活には古くから納豆がありました。 千年以上の歴史がある食べ物です。前にも書いたように、侍達は馬の健康維持と体力づくりを考え、納豆に近い食品を与えていました。有名な武将、源義家(源頼朝の曽祖父)が納豆のはじまりに関わりがあるといわれており、歴史上のある時期には妊婦の滋養強壮として納豆が使われていたとされます。納豆菌は大豆と結びついて、ナットウキナーゼという酵素を作ります。納豆は肉類と比較しても、繊維質や鉄分をより多く含むので非常に健康に良い食品です。 では納豆が側湾症患者に良いとされるのは何故でしょうか?納豆は骨と関節に素晴らしい効果がある食品だからです。納豆に含まれるカルシウムが骨の形成を助長します。納豆が含むカルシウムの量は他の食品とは比べられないほど大量です。さらに、側湾症患者への利点はそれだけにはとどまりません。ビタミンKが納豆には多く含まれており、ビタミンKの摂取は骨に問題を抱える側湾症患者に素晴らしい効果を与えます。こういった理由から骨と軟骨組織の形成には、納豆の栄養が大きく役立つのです。脊柱側湾症患者に与える納豆の効果を信じる研究者は多くいます。ケビン・ラウ博士も骨の成長に関して納豆が持つ利点を信じている研究者の一人です。現代は若い世代に側湾症が増えており、特に彼らには短期で効果的な治療を必要とするので、すでに入手可能な納豆を食生活に取り入れるという選択は非常に有効で、重視されるべきです。

脊柱側湾症患者が避けるべきエクササイズ

/ by Dr Kevin Lau
脊柱側湾症のような腰に問題を抱える人によくある思い違いが、腰を悪くしないように運動を避けることです。実際には、脊椎が異常な方向に曲がったり、横に向かって湾曲している状態から来る痛みを緩和する運動もあります。ただし、確かに中には脊柱側湾症患者が症状と痛みの悪化を防ぐために避けるべき運動もあります。 両足が同時に地面から離れるような腰に強い負担がかかる運動は避けるべきです。例えば、ジャンプ、ランニング、縄跳びがこれにあたります。負担が大きくかかる運動は、負担の軽い運動に比べて体力や持久力などを高める能力も大きくなりますが、脊椎の湾曲が20度以下に改善されてから始めるようにし、今のところはエクササイズを習慣づけることに専念します。 上記に示したような運動をおこなって、湾曲が見た目にも悪化するようなら、即座にその運動はやめます。ヨガにある”コブラのポーズ”のように、背中を反る姿勢になる運動もやめましょう。 これも脊椎に余計なストレスをかけ、症状を悪化させる可能性があります。 注意すべきエクササイズ ウエイトリフティング 脊柱側湾症があり、脊椎の湾曲によって筋肉が後方に引っ張られていたり、他の方向に曲がっていたりするとします。そのような体の状態で通常のウエイトリフティングをおこなうと、腰により負担をかけることになり、重いダンベルなどを持ち上げるなら、その負荷は更に大きくなります。 ヨガの後方反り返り シュロス方式を紹介しているウェブサイトには、ヨガのポーズの中には側湾症患者の腰に余分な負荷をかけるものもあるので注意をするよう指導されています。これには、コブラのポーズのように、うつ伏せに横になり、上半身を床から離すといった後方に反り返る運動が含まれます。 シュロス方式のウェブサイトでは車輪のポーズも避けるようにいわれています。車輪のポーズは、仰向けに横になり、両手両足を使って体を空中に浮かせてU字型にするポーズです。ヨガを始める際には医師に相談し、ヨガインストラクターにも自分の病気について説明をして、危険なポーズはやめるようにしましょう。 スクワットとランジ 下半身を鍛えるエクササイズは腰に負担がかかります。ランジ(前に踏み出して腰を落とすことで下半身の筋肉を鍛える)、直立でのスクワット、ハムストリングカール(座った状態、横になった状態などで、足首に負荷をつけて足を折り曲げる運動)がこれにあたります。これらの運動では下半身の筋肉と同時に脊椎にも緊張を与えます。腰に痛みがおこるようなエクササイズは控え、スポーツインストラクターや医師に、脊椎に負担があまりかからないように座った状態や横になった状態でできる同じ内容のエクササイズを指導してもらいます。 ショルダースタンド(肩を床につけての逆立ち) この体勢では、首を大きく傾け、筋肉を強く伸ばすことになります。また首が極度に前に押され、頸部が後湾します。更には、体全体の重さが肩にかかることになり、肋骨への負担も大きくなります。 体をねじる運動 既に湾曲が背骨にある場合、ねじる方向が左右どちらかに関わりなく、体を後ろにねじる運動をすると、背中の中心部や肋骨の突出が充血してしまいます。

脊柱側湾症装具治療の有効性には確たる証拠がない

/ by Dr Kevin Lau
思春期患者の脊椎の異常な湾曲(脊柱側湾症)矯正に装具を使用する治療については、いろいろな意見が昔からありますが、最近医学誌に掲載された記事でもその結論は出されていません。 思春期の側湾症患者の治療に固いプラスチックやある程度伸縮のある素材でできた装具を使用することはある程度の利点が認められていますが、研究では装具が顕著な効果を持つ治療法だとは考えられていません。 装具治療の効果にも、長期間の装具着用の効果にもはっきりした確証はない、とミラノにあるイタリア科学脊椎研究所のステファノ・ネグリニ博士とそのチームは、世界の医学研究を評価する国際機関コクランとの協同研究で発表しています。 ネグリニ博士とそのチームは過去の研究を調べ、装具治療のみ、装具ではない治療、手術、その他の治療を比較しました。1,285件の研究文から128件の該当研究を精読したところ、彼らが条件を満たすと考えられるものはたったの2件しか見つかりませんでした。 ある研究では286人の女子が被験者となり、装具治療を受けるグループ、電気的刺激治療を受けるグループ、治療を全くしないグループと別れ、4年間調査がすすめられました。 その結果は、症状観察(治療を特にせず様子を見る)と電気刺激治療よりも、装具に効果が見られました。3年間で現れる改善の程度は、装具が80%、観察が46%、電気刺激治療が39%でした。4年間になると、結果は装具74%、観察34%、電気治療が33%と変化します。しかしながら、研究の4年を過ぎてからは、装具治療を受けていた患者の湾曲が治療前の状態に戻ってしまう傾向が見られました。 別の研究では、45ヶ月間43人の女子患者を対象に、固い装具使用とある程度伸縮ある装具の使用を比較しました。この研究からは、固い装具の方が治療の効果があると確認されました。 しかしながらこの2つの研究者たちはそろって、証明された装具治療の効果が“非常に程度の低い”ものだと強調をしています。 このように確証があまりない装具治療の実情がありながらも、ネグリニ博士は自分の側湾症患者にエクササイズを並行して装具着用を指導していると Health Behavior News Service誌で答えています。 “我々は、辛い装具着用を継続してくれる患者さんが、高品質の装具を用いておこなう治療では良い結果がでると理解しています”、とネグリニ博士は言います。 フィラデルフィア小児病院の整形外科部長で、北米小児整形外科会会長でもあるジョン・ドーマンズ博士も装具の効果を認める医師のひとりです。 “診察する患者の多くが思春期特発性脊柱側湾症である整形外科医の間では、装具治療は効果的だと考えられていますし、病気に対する歴史的見解にも違いがあります”とドーマンズ博士は述べます。 しかしティーンエイジャーに一日の大半を装具着用で過ごしなさいと処方するのはかなり難問です。“装具の効果には二つの大きな要因が関係します:装具自体が持つ有効性と使用状況です”ネグリニ博士はロイターヘルスへの電子メールにそのように記述しています。 思春期側湾症患者への装具の効果は、国立関節炎、骨格筋、皮膚疾患研究所によって費用数百万ドルをかけ5年間続けれられる予定である更なる研究で明らかにされるかもしれません。

従来からある脊柱側湾症治療についての分析

/ by Dr Kevin Lau
脊柱側湾症治療には医学的に確立されたものが3種類あります - 経過観察、装具、手術です - これらは数十年以上も確立された治療であり、その利点と危険性についてはあらゆる研究がされてきました。しかし、それらの研究考察では常に、この病気に対する新たなパラダイム(概念)が必要であり、現代の治療方式には問題点や不十分な部分があるとされています。 患者が側湾症と診断されると、最初は特に治療法を定めることはせず経過を見ます。コブ角が25度を(この数字も特に臨床上理由がありませんが)超えた時点ではじめて装具着用が処方されます。この期間は”経過観察”と呼ばれますが、整形外科に定期的に通って、実際におこなわれることは湾曲の進行状況を見るためにレントゲン撮影をするのみです。 当然ながら、観察だけで側湾症が改善されたという報告などありません。それに加え、カイロプラクテッィクや理学療法、非外科的治療が患者に最も効果的な時期は、軽度の症状の頃であり、病気によって筋肉や組織、体全体が変形をしてしまい、何ヶ月、時には何年もの間異常なねじれや湾曲の状態におかれる以前です。 また症状観察に使用されるレントゲン撮影の回数多さは放射線の心配も与えます。“経過観察”をする脊柱側湾症患者における乳がん発症率は通常の2倍と唱える研究もあります。レントゲン撮影に関する臨床的安全性が明確でないと考える医療家の間ではこれは非常に残念な話です。 脊椎全体を撮影するレントゲンでは、より強い光線を使用するため、脊椎の一部を“一度だけ”撮影するレントゲンとは比べられない量の組織へのダメージがあります。CLEAR Instituteでトレーニングを受けたカイロプラクターは、脊椎の生体力学的能力が完全かどうかを評価するために、決められた局所の画像7枚を撮影します。これらの写真の情報から、個人の状態に合わせた化学的な矯正治療を作成し、患者の姿勢に合わせたエクササイズやリハビリテーションの内容を検討します。その治療効果は症状がどの程度の患者においても充分に見られます。脊椎全体を一度に撮るレントゲンの方が、この7枚の撮影より300倍もの放射能をあびることになりますが、それでもその撮影から得られる情報では経過観察を終了し、次の治療 - 装具着用を始めるほどに症状が悪化しているかを見極めるだけです。 装具の歴史は西暦650年に遡り、エギナに住んでいたポールという医師が側湾症患者に木製の板を使って矯正したのが最初だといわれています。金属製の装具は、16世紀にアンブロワーズ・パレが初めて開発しました。現在では、装具の種類も様々あり、古くからある大きなミルウォーキー型から、胸腰仙椎装具であるボストン型やウィルミントン型などがあります。就寝時だけに“一時的に”着用する装具 - プロビデンス型やチャールストン型 - もありますし、“ダイナミック矯正器具”と呼ばれる柔らかい伸縮性のある素材で作られた装具もあって、これは側湾症の症状悪化を抑制するだけの効果を狙って使用される場合が多いようです。ダイナミック矯正器具の例としては、1992年にセント・ジャスティン病院で開発されたスパインコアや、アーサー・コープスが彼のSTARSリハビリプログラムと並行して考案したコープス装具があげられます。 この種類の多さが更に装具の使用され方を複雑にしています。全ての医師が同じ考えで各装具を処方するわけでもなく、患者も医師からの指示を各個人の理解で実施するからです。その結果、脊柱側湾症治療における装具の効果の研究結果には相違が出てくるわけです。処方どおりに装具着用した患者とほとんど着用しなかった患者にほとんど違いは見られなかったとする研究もあります。模範的に何年も装具着用をしたおかげで症状の悪化を食い止めたという患者の症例もありますし、他には一日23時間、一週間休む日もなく装具着用をしても症状が悪化したケースもあります。ほとんどのケースで着用をやめてしまうと効果が止まってしまい、全体的に装具の効果はあまりないと考えられています。 このように効果があまり認められていない状況が、装具着用の問題点をさらに注目させるように仕向けています。常にかかる圧力による痛みや皮膚、骨への影響、心臓や肺への悪影響、そして、思春期という難しい時期に装具のような人目を引くものを四六時中つけなければいけない精神的苦痛です。ある研究者の発表では、その精神的苦痛は相当なものであり、この苦痛を避けるために手術の方が検討されるケースも多いとされています。別の研究発表では、装具治療を受けた患者の60%が生活に多大な障害があったとし、14%がその苦痛は精神的ダメージを残したとしています。 これらの患者は装具治療が効果を発揮せず、最終選択である手術をすることになってしまった人たちです。こういった患者さんたちは、金属棒を脊椎に入れ脊椎を癒合させる手術は、日常生活に障害を与えることはなく、更に肋骨のゆがみを減らし、体の見た目が良くなるとも説明されたかもしれません。しかし、研究では、手術が - ほとんどの場合側面への湾曲に注目しており、脊椎のねじれについてはとりあげられていない(つまり肋骨の突出もとりあげられない) - 肋骨のゆがみを悪化させているとしています。(Chen 2002, Goldberg 2003, Hill 2002, Pratt 2001, Weatherly 1980, Wood 1991, Wood 1997) 更に、癒合されていない脊椎が癒合した脊椎部分の動きを補うためにより可動するようになる、というのは、間違った言い方です。2002年にスペインで発表された研究では、脊椎の可動性は癒合された部分だけでなく、癒合されていない部分でも低下するとされています。研究者は明確に“癒合されていない脊椎部分による代償性の不足は現在ある理論と矛盾している”としています。 非常に侵襲的な手術に伴うものとして、手術による死の危険性もないとはいえません。その可能性は1%以下といわれていますが、どんな手術医でもそれを拭い去ることはできません。また手術が神経に損傷を与え、感覚や腕、足の運動機能を失うこともあります。(下半身麻痺や四肢麻痺)近年、手術で矯正される湾曲程度が大きくなっており、脊椎管を通る神経により多いストレスを与えることから、これは大きな問題となっています。 手術に使用される金属が損傷するのも100%起こると言って良いでしょう;手術直後に起こることもあれば、数年後に起こることもありますが、金属棒の一部、または複数部が破損する可能性は非常に高いです。ある研究者は、“患者が手術後長く生きるなら、金属棒の破損は免れられない”と言及し、別の研究では、74件の手術のうち、数年の間で27%の患者に偽関節症(不完全癒合)が起きたとしています。 脊柱側湾症は単なる異常な脊椎の湾曲にとどまるものではない、というのが事実なのです。それでも、手術の“効果”は、側湾症で湾曲してしまった脊椎と同じように異常で変形しているともいえる脊椎の癒合という粗暴な手段を用いて達成できる矯正の程度で計られます。 経過観察は技術的にいって治療法とはいえないことから、実際には治療の選択肢は整形外科医が勧める手段(装具)と手術だけとなり、古い諺にもありますが、問題があって選べる手段が少ない時にはそれでどうにか解決するしかないというわけです。もし新しい手段が見つかれば、新しい解決策も考えられます。 我々ヘルス・イン・ユア・ハンド社は脊柱側湾症治療に信念を持って携わり、多くの患者を助けてきた医師の努力を誹謗するつもりは全くありません。我々の願いは現在の限られた選択肢に新しいものを加え、脊柱側湾症に関わる医療家へ情報を提供し、患者が自らの脊椎、自らの人生について選択できる機会を提供することです。

ホルモン補充療法は成人における脊柱側湾を防げるか?

/ by Dr Kevin Lau
ユーロピアン・スパインジャーナルによると、閉経後の女性に多く見られる成人性脊柱側湾がホルモンの不足によるものかどうかを調べるための研究がなされた。閉経後のホルモン量の変化は骨密度に影響を及ぼし、結果として変性脊椎側湾を引き起こすと思われている。 この最新の研究では、ホルモン補充療法を受けた女性は変性脊柱側湾につながる脊椎すべり症を発症しづらいことが報告された。特発性側湾症の発症は学童期及び思春期に多く見られる。そのため、この研究は成人における後天性脊柱側湾を防ぐため非常に重要であるといえる。 ひとつ付け加える必要があるのは、妊娠中の雌馬の尿から配合された自然ホルモン補充療法は従来のホルモン補充療法と比べて非常にリスクが低いのが特徴となっているということである。合成ホルモン補充療法には女性生殖器性の発癌の可能性を高める危険性がある。このため、ホルモン補充療法を検討中であれば個人的に詳しく調査をすることをお勧めする。 すでに変性脊柱側湾が進行している女性の場合、自然ホルモン補充療法とARC3Dなどの運動療法を組み合わせることが望ましいだろう。

iPhoneを用いた側湾症トラックの有効性

/ by Dr Kevin Lau
iPhoneを用いたコブ角度と呼ばれる弯曲の大きさの測定。 Shaw M, Adam CJ, Izatt MT, Licina P, Askin GN. 出典 小児科脊椎リサーチグループ、クイーンズランド大学テクノロジー及びメーターヘルスサービス、ブリスベン、オーストラリア 目的: コブ技術は脊椎変形を測定する世界的に受け入れられているメソッドである。伝統的にコブ角はレントゲン写真上で分度器と鉛筆を用いて測定されてきた。近年のスマートフォンは内蔵の加速度計を用いて正確な角度を測定することができるため、コブ角を測定する有効な道具となる可能性を持つ。この研究の目的は思春期性突発性側湾症患者20人のコブ角をスマートフォンと伝統的測定法で測定した結果を比較することにある。 方法: 7人の測定員が20人の施術前思春期突発性側湾症患者のレントゲン写真を従来の分度器とアップル社iPhoneを使ってそれぞれコブ角の測定を行った。7人のうち5人は最初の測定から最低一週間測定を繰り返した。 結果: スマートフォント分度器を用いた測定の平均誤差は2.1°であり、iPhoneを使用した際に若干コブ角が小さく(1°)測定された。各測定員の確信間隔の95%は分度器での±3.3°に対してiPhoneでは±3.9°であった。測定員間の確信間隔の95%はiPhoneの±8.3°に対し分度器では±7.1°であった。これら確信間隔数値はどれも発表されているコブ角測定研究の数値内であった。 結論: iPhoneは手動のコブ角測定法に匹敵する機器であり、測定に必要な時間は15%短縮される。傾斜計を備え付けた携帯電話及び測定値を保存する機能を持つソフトウェアは臨床測定にとって魅力的な新技術となり得る。

医療グループは保険機関の脊椎手術基準と対立する

/ by Dr Kevin Lau
九つの医療連合はノースカロライナの保険機関によって制定された脊椎癒合手術に関する新しい制約に対して論争を起こしており、制約が患者の治療を制限し、同様の動きが他の州に広がっていく可能性を懸念している。 医療グループが1月1日に施行されるノースカロライナ・ブルークロス及びブルーシールドによる新制約を変更させることができるかは不明である。しかし、医師たちが脊椎癒合手術市場に対する保険機関の圧力に抵抗する姿勢を見せていることは明らかである。NuVasive社(NUVA)を含む脊椎関連機器メーカーは保険機関が脊椎関連の機器が必要以上に使用されていることを懸念して条件を厳しくしていると言及している。 医師たちは、とりわけ条件の厳しいノースカロライナでの新保険証券が影響を広げると、すでに規制の厳しかった市場をさらに圧迫すると懸念している。 テネシー州ナッシュビルのバンダービルト大学メディカルセンター脳神経脊椎プログラムを管理するジョセフ・クレイグ氏は、「地元の一地域でこのような保険証券が発行されれば、他の地域でも同じような動きが広まるだろう。」と述べている。クレイグ氏は手紙に署名をしたアメリカ脳神経外科医連合の規約、償還部門の一員でもある。 先週送られた手紙はアメリカ整形外科医連合及び脊椎側湾症研究協会、北米脊椎協会を含む他のグループによっても署名がされている。手紙では新保険適用規約の「基準及びガイドラインに関して懸念を表明している」とあり、より柔軟性のある書式を提案した。 この保険証書は詳細にわたり腰背部に癒合手術を施すべき場合とそうでない場合を記している。変性椎間板疾患患者への適用を除外する一文も存在する。また患者が施術前に必要な新たな適用条件も存在する。 ノースカロライナ・ブルークロス、ブルーシールドのスポークスマン、ルウ・ボーマンは、新証書は幾人かの脊椎外科医の審理を受けてのものであると述べている。また医学的研究結果を調査、反映してのものとも述べた。ボーマンはまた、保険機関からの手紙に対し電子メールで、医学連合の代表者たちと1月に会合を持つ予定であるとも加えている。 「いかなる懸念にも耳を傾ける」とボーマン氏は述べた。また現段階では結果としていかなる変更が加えられるとも憶測はできないとも付け加えた。 ジェフリーズ証券会社アナリストのラージ・デンホイ氏は、医師たちが一つになって「おそらくこれまでで最も厳しく書面に記載された」ノースカロライナの保険証書に対抗しているのは良い兆候であると述べている。 デンホイ氏はまた「これまで保険の脊椎手術市場からの後退において書面に反映されてこなかったのは、医療脊椎コミュニティーの反応である。」と調査資料の中で記している。

新カルシウム提案:防止委員は大多数の人はカルシウムサプリメントを必要としないと報告する

/ by Dr Kevin Lau
長年の間、カルシウムサプリメントを摂取しない女性は更年期に股関節骨折の危険性を高めていると言われてきた。新たな主要行政委員によると、その心配は不要と言う。カルシウムサプリメントが骨折の可能性を低くすることを示すはっきりとした裏付けはないと米国予防医療専門委員会は報告している。この報告はアナルズ・オブ・インターナル・メディシンによって月曜日インターネット上で配信された。これはカルシウムサプリメントが主な顧客とする閉経後の女性にも当てはまる。予防医療専門委員会の一員で、ウィスコンシンーマディソン大学看護科名誉教授でもあるリンダ・ボウマンは「使用してはいけないというわけではない。だが存在すると思っている利点に確証が無いことを考えるべきだ。」と述べる。一日最大1000ミリグラムのカルシウムと最大400IUのビタミンDの摂取は、健康な人の骨折防止にはまったく影響が無く、若干腎臓結石のリスクを高める結果となったと予防医療専門委員会は報告している。 これは米国医学研究所2011年の報告による閉経後の女性が摂取すべきカルシウム量1,200ミリグラムより若干少ないに過ぎない。委員会は連邦政府に治療のリスクや効果に関する独自の推奨を行っており、今回のような報告には常に次のような注意が追加されている。— すでに骨粗鬆症を持つ患者あるいはビタミンDが欠乏している患者には適用されない。また、65歳以上で転倒の恐れのある患者にも適用しない。専門委員会はカルシウム及びビタミンDサプリメントの早期投与が有効か再調査を望んでいるはずであるとボウマンは語る。十代のカルシウム摂取量は成長段階にあるにもかかわらず極端に少ない。ボウマンは「摂取量及び摂生は不確かである。」と述べる。専門委員会が頼りにする研究結果は、どれほど、いつ、投与が行われたかが一定でない。またほとんどのカルシウムと骨の健康に関する研究が白人女性を対象に行われているため、男性及び少数民族に関するデータが不足している。ビタミンDは近年流行のサプリメントになっており、癌や心臓疾患、糖尿病に効果があると宣伝されている。一日50,000IUまでの摂取を推奨する医師も存在する。米国医療専門委員会はビタミンDの癌に対する影響を調査しており、結果を待つ必要がある。編集された結論によると、「さらなる研究の結果を待つ間、米国医療専門委員会の慎重で結果に基づいた報告は、医療関係者が健康な患者にカルシウム及びビタミンDサプリメントの摂取を推奨する前に注意深く考えるよう促すものである。」と書いている。2011年米国医学研究所報告の著者であり、メイン・メディカルセンター調査委員会で骨粗鬆症の研究を行っているクリフ・ローセンは「カルシウムサプリメントはそれほど流行していないものの、一日に3錠、4錠、中には5錠ものカルシウムを摂取している女性が見られる。」と報告している。過剰の摂取は腎臓結石の危険性を17%増加させるとローセン氏は述べる。また、カルシウムサプリメントが心臓疾患につながると可能性があるとする研究結果も存在する。食物に含まれるカルシウムはこれらの問題を引き起こさないようである、とローセン氏は話す。老若男女を問わず最善のアドバイスは、カルシウムを自然食品から摂取することである。「グラス一杯の牛乳には300ミリグラムのカルシウムが含まれる。一日グラス3杯の牛乳を飲めば済む話である。」

脊柱側弯症専門家のケビン・ラウ博士による脊柱の健康管理

/ by Dr Kevin Lau
2014年12月26日 文 Kien M. Lee | 写真 Amanda Wong 資料:アジアでNo.1の雑誌、Senatus  アメリカとオーストラリアで専門を学んだケビン・ラウ博士は、自然療法や予防医学でのこれまでの治療経験を融合させた自然かつ包括的な脊柱側弯症の治療方法を提唱し、そして外科手術を伴わない治療をプライマリー治療法とすることのメリットを広く紹介されています。 博士は、ザ・ストレーツ・タイムズ (The Straits Times)から「ベスト・ヘルスケア・アワード」が授与されています。 博士の著書『自然療法による脊柱側弯症予防と治療法』は、米国のAmazon.comでベストセラーになっています。 また、『自然療法による脊柱側弯症予防と治療法 記録ページ付きガイドブック』と『あなたの脊柱側弯症治療クックブック』を併せてシリーズが構成されています。これから親になることを考えられている患者さんに向けては、脊柱側弯症を持つ方の受精と妊娠に対する革新的で先駆的、さらに実際に活用できる情報が集約された『脊柱側弯症の方のための健康的な妊娠・出産完全ガイド』も出版されています。 ラウ博士が実施する ヘルス・イン・ユア・ハンズの治療アプローチは、患者さんに日常の生活習慣を改善する食事療法やエクササイズによる脊柱側弯症の治療と予防を推奨しています。ラウ博士はまた、最先端テクノロジーをヘルスケアに取込み、総括的なエクササイズDVD、『脊柱側弯症 改善と矯正 エクササイズ』やiTunes と Google Play(Androidの医療アプリ)のトップ・ランキング・アプリのScolioTrack(スコリオトラック)、そして脊柱の変形や側弯症の進行をモニタリンスできるScoliometer(スコリオメーター)も出されています。 最新の著書『あなたの脊柱側弯症治療クックブック』を発表された時に、私たちはラウ博士とお話できる機会を持ちました。そこで、博士のユニークな治療アプローチ、そして最新メディアを革新的に活用されていること、またそれによって遠方から幅広い患者や読者が博士のところまで来られる理由を理解しました。 できれば、脊柱側弯症を普通の言葉で説明してください… 普通の言葉で言いますと、脊柱側弯症は、脊柱の歪みのことですが、単に脊柱が「横向きに曲がる」というだけではありません。 この状態は、いろいろな形で起こります。たとえば、生まれた時からある先天性脊柱側弯症、思春期に発症・進行する突発性側弯症などがあります。 後者の脊柱側弯症は、生活様式が原因となって発症するのですか?エクササイズやスポーツ、悪い姿勢などによって引き起こされるのですか? 概して、この病気は原因がまだよく分かっていませんし、ですから「突発性」(言い換えると、未知の病因もしくは自然発症が原因と思われる)とされるのです。しかし、遺伝子はもちろん、ホルモンや成長因子もまた関与していることが示す手がかりも存在します。 そして、それは思春期に発現するのですか? そうです。成長が著しい時にです。ですから、最初に書いた本の中で取り上げた考えが、栄養がこの病気に大きな役割を果たしているという考えです。これは、エピジェネティクス(後成的遺伝学)の分野になります。ここでは、人が遺伝的にある種の状態を引き起こしやすいとしても、必ずしもそれが起こる分けではないと理解されています。 つまり、食べたものや生活様式が遺伝子を「オン」にも「オフ」にもできるのです。 今日でも、従来の脊柱側弯症治療は、装具着用もしくは手術に頼っています。これらは、単に変形を押さえつけているだけです。 私のホリスティック・アプローチ(統合的な方法)では、遺伝子やホルモン、食事療法、なども考慮に入れ、すべてを含んでいます。これから成長期の大きな伸びが見られる時期におられる患者さんには、多くの治療オプションが提供され、情報での支援があることを望んでおります。 ラウ先生が装具や手術を治療として選ぶことはありますか? 私も装具の必要性や手術が必要なことがあると信じています。 全体的に見て、多くの症例で適用される経過観察アプローチは良い方法とは言えません。患者さんには、経過観察の間にも何かできることがあるのです。 それは、カイロプラクティックによる治療もということですか? 脊柱側弯症治療に関して、カイロプラクティックによる調整が助けになるという大きな誤解があります。カイロプラクティックによる調整は、脊柱側弯症を改善するものではありませんし、関節を不安定な状態にすることでより悪化させる可能性もあります。脊柱側弯症は、治療が非常に難しい複雑な症状ですので、(カイロプラクティックによる)調整では私が期待する結果をもたらすことはできません。 私が患者さんに施す治療のおよそ10%が、カイロプラクティック(または関連したもの)です。その他は、私が世界中で勉強してきた側弯症に良い効果をもたらす方法を取入れています。 これらの本の執筆に至った経緯を教えてください。 本を書いた当初の目的は、私のところに来られた患者さんに脊柱側弯症を知ってもらい、教育することにありました。インターネットには情報や誤った情報が多くありましたが、多くの場合、情報源が異なり本当に信頼できる情報源を見つけるのは困難でした。ですから、当初のコンセプトは私の側弯症患者さんたちが自身の病気や症状を理解することで自ら行動を起こせるようになってもらうことにありました。 医者に診てもらう時には、多くあることですが、医者は患者さんに治療の手順や適用可能な治療オプションを説明している時間がありません。 私は、皆さんに自分で自分をケアするための情報とツールを持っていただきたいと思っていました。 では、インターネットには良い面も悪い面もあると言うことですね… たいていの人にとって、インターネット上の情報は、多くありすぎます。また、対立する内容もあります。これでは、混乱してしまいます。私のところへ来た患者さんの多くは、来られるまでによく勉強されています。ですが、残念なことに多くは、「調査・研究ベース」や認定されたサイトではないセカンダリー・ソースからの間違った内容だったりします。インターネットはすばらしく、ツールとしても良いのですが、わかりにくいのも確かです。 あなたの著書の中で今は、どの本が最も人気がありますか? 私の最初の著書『自然療法による脊柱側弯症予防と治療法』がアマゾンでベストセラーになりましたし、今もそうです。この本は、装具着用、外科手術、経過観察以外に何かできることはないか探している人たちに向けて書かれた本です。読者や患者さんは、病気に対し自分たちでできることを探し、最終的に自分たちが自信を持てたと感じることができる情報を求めています。 だから、著書のデジタル化や、アプリを出すことで、受け取れる情報量の増加にも対応しているのですね? これらのデジタル・ツールについて詳しく教えてください。 これらのアプリを使うと、医師による1年ごとの検診の間にも、患者さんが自分で側弯症の状態をモニターすることができます。スコリオトラックは、弯曲を視覚的、また数値として追跡・記録できるようになっています。また、スコリオメーター・アプリを使うと、アダムズ式前屈検査で脊柱側弯症の測定ができます。 どちらのアプリもiPhone と … Continue reading 脊柱側弯症専門家のケビン・ラウ博士による脊柱の健康管理